宮城まり子と「ねむの木学園」 密着!15年の記録

宮城まり子と「ねむの木学園」 密着!15年の記録

お知らせ

【放送日時】
2015年12月6日(日) よる9:00~10:54放送

番組概要

女優・宮城まり子88歳。 1968年、私財をなげうち日本初となる肢体不自由児養護施設「ねむの木学園」を静岡県内に設立。体当たりで「子ども」たちに向き合い、愛を注ぎ、その生涯をかけてきた。
肢体不自由や知的障害によって、幼き日より親元で暮らすことが困難だった「子ども」たち。肉親からの愛情に縁遠かった「子ども」も少なくない。
しかし、「子どもの可能性は無限」そんな強い信念を持つ宮城まり子の愛情を受けた「子ども」たちは、絵、歌、ダンスなど隠れた芸術的才能を次々と開花させていった。
そして、「ねむの木学園」で人生の大半を過ごし、40代・50代の壮年期を迎えた「子ども」たちにも変化が芽生えていた。
老いた「おかあさん」宮城まり子をいたわり、精一杯の感謝を伝えているのだ。
「ありがとう…ありがとう、おかあさん」。

設立から47年の月日が流れ、宮城まり子は病と闘いながら車椅子での生活。彼女は言う、「私はもう長くない…」
自らの死を強く意識しているという今、自分を「おかあさん」と呼ぶ「子ども」たちに何を遺せるのか…。 15年に及ぶ取材映像とともに伝える、宮城まり子自身が語る自らの人生、芥川賞作家・故吉行淳之介との恋、そして生涯を捧げた「ねむの木学園」。
今、伝えたい最後の言葉とは…。

放送内容

幼いころは不幸の連続…父の事業の失敗、母との死別、旅芸人として各地を回る日々だった宮城まり子。「ガード下の靴磨き」で大衆の心をつかむと、紅白にも8年連続で出場、一気にスターへと上り詰めた。そんな時に出会ったのが芥川賞作家・故吉行淳之介だった。
人気女優と妻子ある作家の恋…それは挫折と苦悩の連続だった。
しかしそれから十数年後、宮城は日本初となる肢体不自由児養護施設「ねむの木学園」設立に向け奔走することになる。
吉行への一途な愛を肢体不自由児に注ぐことになったのか…。
そこには、吉行と交わしたある約束があった。
二人の愛の軌跡を辿り、そこに隠された「ねむの木学園」創設秘話を明かす。

静岡県掛川市にある「ねむの木学園」。88歳になった今も宮城は「おかあさん」として、「子ども」たちと暮らしている。体の不自由や知能の遅れによって幼き日から親元で暮らすことが困難だった「子ども」たち。肉親からの愛情に縁遠かった「子ども」も少なくない。しかし「ダメな子なんかひとりもいない」そんな強い信念を持つ宮城の愛情を受け、感性と感受性を大切にする教育により、「子ども」たちは隠れた芸術的才能を開花させた。中でも純粋でひたむきな絵は、本場パリでも絶賛を受けた。

青年期を経て、壮年期を迎えた「子ども」たちが描く絵。そこには48年という長い年月、一心に愛を注ぎ続けてきた「おかあさん」宮城まり子への想いが溢れていた。
「ねむの木学園」の記録映像、そして15年に及ぶ取材映像を辿り、「子ども」たちの成長、そして「ねむの木学園」の歴史を見つめる。

その生涯を「ねむの木学園」に捧げてきた宮城まり子。子どもとは何か、教育とは何か、障害とは何か、そして…愛情とは何か。今年88歳になり、自らの死を強く意識しているという今、宮城まり子が伝えたいこととは…。